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左右二本出しのマフラーの良さって何ですか??

2015.07.10
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片側一本出しが多かったマフラーレイアウト。しかし、近年の上級クラス車両は左右二本出しレイアウトが非常に多くなりました。左右出しのメリットとは??

「左右二本出しマフラーのメリット  サイレンサーの分割・形状の変更」

サイレンサー2分割は、消音機能と最低地上高(またはフロアスペース)が確保できるレイアウトを実現できる点が大きなメリットと言われています。

V型に多いと言われている2本出しマフラーですが、エキゾーストマニホールドを通った後、センターで中間パイプが集合しているケースが圧倒的に多いです(純正マフラーの場合)。大ざっぱにレイアウトを数字にすると「6-1-2管」のような状態になっています。(※6気筒の場合)

※センタータンク、左右出しレイアウトの車両

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その後、2本にわかれた中央部分に燃料タンクを搭載します。左右のサイレンサー(消音機)でタンクを囲むレイアウトにすることで、見た目だけでなく重量バランスも取りやすいでしょう。タンク内の燃料が減っても、中央にタンクがあるのなら左右バランスは崩れにくいのです。

サイレンサーを左右に分け、平たい楕円または長方形のような形にすることで最低地上高も確保できます。(サイレンサーが一つだと、二つの場合と比較してどうしても大型になりがちです。)

最低地上高が変わらなければ、トランク部分のフロアパネルを下げることが可能であり、大容量ラゲッジスペースが実現できます。同時にシンメトリーなデザインにすることが可能であり、高級車の採用率はかなり高くなっています。

しかしこれらの手法は、ある程度ワイドな車両でなければ横並びに二つのサイレンサーとタンクを置くにはスペースが厳しいです。コンパクトカー・軽自動車では採用しにくいでしょう。

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※スイフトスポーツ コンパクトカーでセンターサイレンサー・左右出しレイアウトを採用

しかし、コンパクトカーでも中央部分に横長なサイレンサーを配置する手法を取り、左右の重量配分を適正化している車両が存在します。(タンクはサイレンサー前方部分に配置)

「性能面のメリットは??」

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V型エンジンや水平対向エンジンの場合、社外マフラーにおいて性能追及の為に左右分割とする場合があります。
排気口率向上の為に、エキゾーストマニホールド後から2系統でパイプをレイアウトするケースです。

出力面で、左右バンクから排気される動脈を上手く利用すると排気口率が上がるケースがあるとされています。(チューニングカー用アフターパーツ、または高級車、外車の一部に採用)

しかし、純正では「フェアレディZ(Z34)」や「GT-R(R35)」などの日本を代表するV型スポーツカーを見ても「センター集合型」となっています。

それらを考慮すると、最大のメリットは「デザインと重量のバランスを取りつつ、サイレンサーの分割や大型化を行うことが可能な点」と言えるでしょう。左右2本出しマフラーの場合「重たくないの??」という疑問も発生します。

しかし、高級車の静粛性能や現代の音量規制を考えると、避けられない重量増なのかもしれませんね。

上記の点を踏まえると、かなり合理的と思える左右出しマフラーの構造。今後更に純正左右二本出しマフラーが増えていくのでは??と予想されます。

しかし、S耐などのレース車両になると、軽量&ストレートな排気を目的に「あえて一本出し」に戻されることも。(Z34等)

実用性や静粛性能等に関わるだけでなく、素材、φ数、形状でも性能も変わる「マフラー」。組み合わせは多岐に渡ります。マフラーの世界は非常に奥深いですね。

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